airbnb物件での布団のダニを退治する対策について解説しています。
布団には多くの”ダニ”が存在している
布団には、ダニが32万匹います。
・ダニのイメージ画像
布団に、上記のようなダニが、「32万匹」もいると想像すると、ゾッとします。また、布団にダニがいるということは、ダニと一緒に人間が寝ているということでもあります。
airbnbで空き部屋を借りて、宿泊するゲストも同様です。
屋内ダニの種類はどれくらいなのか?
布団の中には、多くのダニが生息しているということですが、全て同じダニなのでしょうか。
室内でのダニはどれくらいの種類があるのか調べてみました。
チリダニ科(コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニ):80~90%
イエササラダニ科(イエササラダニ):10~15%
ツメダニ科(ミナミツメダニ・クワガタツメダニ):4~5%
コナダニ科(ケナガコナダニ):1~2%
ニクダニ科(イエニクダニ) :0.5~2%
ホコリダニ科(ナミホコリダニ) :1.5%
参照:ダニについての基礎知識
上記のようなダニが、室内に生息していることがわかりました。ダニといっても、室内に生息する部屋ダニ以外にも、室外ダニもいます。
室内に生息する部屋ダニは、布団だけでなく、室内の布団以外のところでも生息しています。
ダニが発生する環境は、どのような環境なのか?
ダニは温度が20℃~30℃、湿度が60%以上で発生しやすく、6月~9月の高温多湿の時期が発生のピークとされています。それ意外な事にも、室内の暖房で結露が生じる冬場にも発生します。
梅雨の時期から、夏場・秋頃にかけて、発生しやすいようです。また、冬場であってもダニは発生します。寒い環境でもダニは生息するということは、ダニはとても生命力が強く、しぶとい生き物なのです。
生命力が強く、しぶといダニによる人体への影響
とても生命力が強く、しぶとい生き物であるダニが、人体にもたらす影響はどのようなものがあるのか。
これは、疥癬(かいせん)という病気が挙げられます。
ダニが皮膚に寄生することによって発病してしまうのです。激しい痒みや、皮膚が柔らかい箇所に水疱ができたり、疥癬トンネルと呼ばれる線状の発疹等が症状としてみられます。
この他にも、
ダニ等の死骸等を吸引することによって、吸引性アレルギー疾患や気管支喘息の原因となることも考えられます。
次に、虫・ダニを主食とする二次的な屋内害虫は人を刺すこともあり、これらがかゆみや発疹の原因となる場合があります。参照:Q&A ダニに関する質問
お手入れの方法
布団をお掃除して、ダニを殺すためには、どのようなお手入れをしなければいけないのか。
これについてですが、洗濯すれば、ダニは撃退できると思っている方もいますが、洗濯機は洗濯しても死ぬことはありません。
「寝具は洗濯機など水洗いすれば、アレルゲンとなっているダニの糞や卵は洗い流されますが、ダニの成虫は死にません。ダニの成虫は水に一日つけても生きています」
では、布団のお掃除をする際は、ダニはどのように撃退すれば良いのか。
ダニは高温に弱い。
50度の過熱なら20~30分で死に、60度の過熱なら一瞬で死ぬ。
実はダニは洗濯しても、成虫は死にませんが、高温の環境を作り出すことで、ダニを殺すことができます。
50度以上の高温な状態を作り出すためには、手段として、アイロンを使うことです。
一般的なアイロンの温度は何度ぐらいですか?
【コードレスの場合】低温で120度、中温で160度、高温で200度です。
【コード付きの場合】低温で80度、中温で160度、高温で200度です。
スチームの温度は何度ぐらいですか?
100度ぐらいです。
少々面倒くさい作業ではありますが、アイロンのスチームなどを使い、高温の状態を作り出すことで、ダニを殺すことができます。
また、アイロン以外にも、コインランドリーの高温乾燥器を使うことでも、ダニを殺すことができます。
ちなみに、家庭用衣類乾燥機では、55℃程度となりますので、少し頼りない感じがしますので、ダニを殺すのであれば、コインランドリーの高温乾燥器を使用されることを推奨します。
・洗濯してもダニの成虫は死なないが、洗濯は行った方が良い
先ほど、ダニは洗濯機は洗濯しても死ぬことはないと書きましたが、洗濯することで、ダニが生息し、繁殖するための”エサ”となるものを取り除くことはできます。
アレルギーで悩まされるヒョウヒダニの場合、生息し、繁殖するためには、次の4つが必要です。
えさ:人の皮脂やふけなど。
ダニにとって、人間の皮脂やふけなどは、エサなので、布団を洗濯しないと、そのエサを与えてしまうことになります。
ダニのエサを洗濯機による洗濯で減らすことはできます。エサを減らすことで、ダニが生息し、繁殖する環境を作りにくくします。
特にairbnbで空き部屋を貸している方は、例えば1ヶ月の間に、頻繁に海外の旅行者などの利用者が多くなると、布団に多くの皮脂やふけを溜め込んでしまいます。
利用頻度にもよりますが、1週間の間であっても、空き部屋を使用したゲストの皮脂やふけが、意外と溜まっていますので、そのまま放置せずに、ゲストのチェックアウト時には、毎回洗濯した方が良いです。
これは不衛生ですし、ダニに大好物のエサを与えているも同然です。
・市販されているダニよけスプレーは有効なのか
近年では、ダニよけスプレーなるものが、市販されていますが、これはダニを殺すには有効なのでしょうか。
これについてですが、様々なメーカーが、ダニよけスプレーを販売していますので、一概にダニを殺す効果がある・ないということは、伝えにくいです。
大手メーカーであれば、実際に検証を行い、効果を発揮している商品もあるでしょうが、一部の商品では、ダニを殺す効果はないものもある可能があります。
Amazonなどのレビュー評価を見てみると、「アース製薬 ダニアース防ダニスプレー」や「[KINCHO・金鳥] ダニがいなくなるスプレー」といった商品が、評価が高い傾向にあります。
確実にダニを殺すのであれば、高温な状態を作り出し、ダニの発生を防止する目的で、ダニよけスプレーを使うのが、よろしいかと思います。
・掃除機で、ダニを吸い込む方法は有効なのか
これは、基本的に掃除機の性能や使い方で、ダニを吸い込み、布団をダニから守ることができます。
あまりに吸引力がない掃除機であれば、ダニを吸い込む力はありません。
ダニを掃除機で吸い込むのであれば、ある程度の時間、じっくりと掃除機を布団にかけないと、吸い込んではくれません。
ダニを殺す方法としては、掃除機を使うのは、あまり効率が良いとは言えません。